中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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2010年 02月 21日 ( 1 )

会議にあわせてアルビルまで来てもらったローカルスタッフのイブラヒム。バスラの話を聞きました。
本当は千夜一夜物語のように、毎日、話を聞いていけばよかったですが、時間がな買ったのが残念。

18歳の先生
バスラの院内学級は、お絵かきをしている子どもがたくさんいます。しかし、さすがのイブラヒム先生も算数の先生なので絵を教えることが出来ません。
院内学級の絵画教室では、1)楽しくお絵かきをして時間を過ごしてもらうことと、2)絵心のある子どもを育て、イラストレーターとして、JIM-NETの活動に加わってもらうことです。
たとえば、サブリーンという少女は、生活費の保護を出して、JIM-NETの募金活動に使うイラストを提供してもらいました。しかし、サブリーンのような才能のある子が、そう簡単にいるわけではありません。また、才能のある子が、水彩やアクリル絵の具などの画材を使いこなせたら、もっと素晴らしいのにと思うこともしばしばです。
そこで、院内学級に絵画の専門家を派遣するという計画が、9月から始まりました。しかし、なかなかいい先生が見つからず、それじゃあ、ガンを乗り越えたザイナブに頼んでみたらどうかという話が盛り上がりました。ガンになったら死んでしまうんじゃないかとどうしてもネガティブに考えてしまいがちですが、ザイナブのように、元気になった患者が、子ども達に教えることは、希望を与えることにつながります。

ザイナブは、2005年に白血病になりました。
絵が好きだった彼女は、辛い闘病生活で、イブラヒム先生と絵を描いて過ごす時間が大好きでした。今は治療の効果があって、とても元気になりました。
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 久しぶりに病院にやってきたザイナブ。今日から先生ですが、まだ18歳。うまく子ども達に教えることが出来るか不安でした。でも、自信もありました。「私は、子ども達の苦しみがわかるから」
ザイナブは、絵だけでなく、手を洗ったり、マスクをしたりすることを子ども達に教えました。ガンのこどもは、抵抗力が落ちているので感染症対策がとても大切です。
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子ども達は、大喜びでしたが、
 イブラヒム先生は、「彼女は、教えるのがうまいとはいえないですね。白血球の状態もあまりよくなかったので、強く指示することは出来ませんでしたが、でも、かつて入院していた子が、5年経ってすっかり大きくなって、戻ってきてくれたことは、病院のスタッフにとってものすごくうれしいことでした。また、JIM-NETが送り続けた薬のおかげでここまで元気になっていることは、本当にうれしかった。」といいます。
 ザイナブは、実際教えてみて、いい先生になりたいと思ったようです。病気のために中退していた、高校に入りなおすために、試験を受けることにしました。
ザイナブは、子ども達に絵を教える代わりに、イブラヒム先生には算数を教えてもらいました。三ヶ月がたち、ザイナブは、学校に復学。勉強して立派な先生になって欲しいです。
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by kuroyonmaki | 2010-02-21 15:04 | イラク情報