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中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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希望の足作戦

JIM-NETが2013年から始めたのが「希望の足」ヨルダンでは、戦争で怪我をした人たちがたくさん障害者になっている。そういう人たちの足となってポンコツの車を動かし、体を張って病院や、リハビリセンターに送り迎えをしていたのが、イマッドさんだ。
 今回は、ヨルダンで少しだけ時間があったので、イマッドさんの活動に同行した。
朝、アンマンの飛行場まで迎えに来てもらった。イマッドさんにホテルに連れて行ってもらうようにお願いした。
12時間くらいしかアンマンに滞在する時間がなかったので、一応ホテルで、仮眠しようかと思っていたが、イマッドさんは、いろいろ患者さんの話を始めた。「癌の子どもがいるんだけど」「父親が刑務所に入れられた子どもは足を切断して。。。」そして、気が付くと、ホテルではなくイマッドさんの家に連れて行かれた。
仮眠している場合じゃない。イマッドさんは朝ごはんを食べさせてくれて、さあこれから一仕事だという。
病院にいる患者から電話が入り、ラムサに運ぶという。
 病院につくと3歳のかわいらしい女の子がお父さんに抱きかかえられて車に乗ってきた。そしてもう一人は、やけどをしたおじさんだった。
スェーダンさんは、たる爆弾で大やけどをした。上半身はケロイドだらけで4回皮膚の移植をした。そして、病院でリハビリを続けている。週末は家族が待つラムサに帰る。
彼は、爆撃に会い意識が戻るのは5日後だった。何が起こったのか全く覚えていないという。

 春の日差しが心地よい。沙漠だった丘にも草や花が咲き乱れている。
数日前から、ヨルダンとシリアの国境が完全に閉鎖されてしまったので、途中シリアに帰るトラックが立ち往生していた。

 もう一人のお客さんはドアちゃん。3才と4か月だ。気持ちよさそうに車の中では寝ていた。

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こんなに小さな義足を作ってもらった。でも骨が成長して、近く骨を削り取る手術をすることに。



by kuroyonmaki | 2015-04-04 03:49 | シリア