中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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アルビル・クリスマス顛末記 1

アルビルでは気が付くとクリスマス。
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アルビルのショッピングモールではこのようにクリスマスの飾りつけがにぎやかになっています。そういえばすっかりと忘れていました。毎年JIM-NETではサンタクロースが、ナナカリー病院を訪問して子どもたちにプレゼントを配ることになっています。そこで、さっそく病院に相談したところ、キリスト教関係のチャリティ団体がプレゼントを配りに来るとのこと。そこで、せめてケーキでも買っていこうということになりました。
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アンカワにあるケーキ屋さんで頼んでおいたケーキを取りに行きます。この日はシリア難民の学生アルバイトのM君が30分遅刻。聞くと道に迷ったそうです。彼は根っからの方向音痴。まあ、高校を卒業したばかりで、シリア内戦のために大学に行けなくなったので、アルビルに避難してきた。社会経験があまりないので、ちょっとどんくさい。でも、いいやつです。頼んでおいたケーキは、いろいろ注文を付けておいたのでできるのが楽しみ。しかし、M君は少しどんくさいので、べっちゃっと落さないように気を付けないと。
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病院からは宗教的にならないようにとの注文がありましたので、文字もメリークリスマスではなく、毎年がいい年でありますように!
「クル・アーム・アントン・ビヘイル」というお祝いの言葉を入れてもらいました。ところがケーキ屋から出てくるといきなり、カラシニコフを担いだクルド軍のミリタリーポリスに呼び止められました。カメラをチェックするというのです。そこはアメリカ領事館があるらしく、装甲車がとまっていますが、セキュリティの為か星条旗は上がっていません。
「なんで?お店の中でカメラを回していただけで決して領事館の方は写してませんよ」といってその場で写した中身を見せるが、「上がチェックするので待ってなさい」といってビデオを持って行かれた。「じゃあ、その上のアメリカ人に合わせなさい!ここは、クルドなんだから、なんでアメリカ人がそこまでする権利があるんですか?領事館の中ならともかく、ケーキの写真撮ってなんでアメリカにビデオをチェックされなきゃいけないのか。勝手に大事な写真を消されでもこまるから、立ち会わせなさい」
「まあまあまあ、5分で終わりますから」とポリスが言っているうちに、「5分立ちましたよね。がんの子どもたちが待っているんですよ」というが、「あと2分待ちなさい。アンタの言っていることももっともだが、私たちには命令に従うだけです」と言っているうちに2分が過ぎた。そのうちに、太っちょのアメリカ人が出てきて、「ここは、あちこちにスナイパーが配備されているんですよ。スナイパーが写っていないかチェックさせてもらいました」。言われてみると、あちこちの屋根にスナイパーがいる!ともかく、ビデオを返してもらいあわててナナカリ―病院に向かいました。途中車の中で「ケーキは?」M君、「トランクに積みましたよ」「おいおい、急ブレーキかけたらテントウムシがつぶれるでしょうが」途中で車泊めて、トランクからケーキを持ってくるとふたが開いていましたが中は無事。よかった。「ケーキはこうやって膝に抱えて持つんだよ」と教える。病院に到着。学生アルバイトのM君がビビりながらケーキを運んだおかげで、箱を空けるとテントウムシが2匹完全に落ちていました。ありゃ!看護師のホーシングさんが、大丈夫!といってフォークで持ち上げて元に戻すも顔はつぶれ折角のケーキが台無しに!
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それでも、皆でおいしくケーキをいただきました。
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by kuroyonmaki | 2013-12-26 05:59 | イラク情報