中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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あしたのチョコができるまで 5 -サルマンの命をつなぐ―

白血病の治療には輸血が必要です。イラクは血液バンクがしっかりしていません。それぞれの病院で保管します。A型が必要なら、親や親戚がその子のために献血します。しかし、血小板だけを数百ml入れようとしたら、10人くらいから献血してもらって遠心分離機をかけて血小板を取り出します。10人も集めるのが大変。
ナナカリー病院は、兵隊さんがよく献血に来てくれます。
 

さて、鼻血の絵をかいてくれたこの血液を調べたら、Aがザイナブ、ABがアヤ・ドリッド、Oがハウラとアヤ・ハイサムという具合に。ところが、ワークショップに参加してくれた子どもにB型がいない。
もしかしたら、ということで思いついたのがサルマン。
実は鼻血のアイデアはサルマン君のものです。
バスラで暮らすサルマン君は、白血病の治療中の2006年に、いきなり鼻血の絵をかいてみんなをびっくりさせました。
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「白血病になってから鼻血が止まらなくなって、子どもの頃、転んで鼻血出していたことを思い出したんだ」といって、鼻血が出ている絵ばかりかいていました。以来サルマン君といえば「鼻血のサルマン」四国にある山本耳鼻咽喉科では、ロゴマークがサルマンの絵になったくらいです。
サルマンがB型だったら、昔の絵を使おう。
それが、どんぴしゃでサルマンはB型でした。
2010年チョコが完成した10月。僕は、バスラにいき、ホテルでサルマンに初めて会いました。さらにでかくなっていたサルマン君は10歳。新しくできたシェラトンホテルまで会いに来てくれたのです。しかし、回転扉が初めて、引っかかってしまいました。
彼の夢は「家具職人になるんだ」そうです。
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そしてプロレスが大好きなサルマン君。
しかし、技を教えてあげようと、ジャーマンで投げようとしましたが無理でした。
*本当は鼻血が出るといけないのでプロレスごっこは禁止されています。
新作をさっそく書いてもらいましたが、相変わらずユニークな絵です。
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チョコに使ったのは、6歳の時の作品だが、
新作はこれ
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by kuroyonmaki | 2013-01-14 13:31 | あしたのチョコ