中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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謹賀新年

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新しい年がやってきました。皆様はいかがお過ごしでしょう。
私は、昨年暮れにトルコ経由で、イラクのアルビルにやってきました。
シリア支援を本格的に開始したいとその調査です。
国連によると今までの死者は6万人を超えたそうです。

 なぜ、JIM-NETが、イラクと福島に加えてシリアなのか。と思われるかもしれません。
イラク戦争から10年。イラクで家を失った人たちは400万人もいるといわれています。その多くは、シリアに逃れました。140万人とも言われています。そんなにも多くの難民が入ってきて、国は大丈夫なのかと、心配されました。
何がどうなったのか、2011年、「アラブの春」をきっかけにシリアは、内戦になり、イラク難民が帰還するだけでなく、シリア難民がイラクに入り、難民キャンプができています。しかし、政治も治安も安定しないイラクが、難民を支援できるのかという問題もあり、さらにイラクが不安定になるかもしれません。
 また、今まで支援を受けていたアルワリード難民キャンプ。ここは、2003年のイラク戦争で家を失った難民が収容されているのですが、昨年の4月に国連が撤退(おそらくシリア支援に集中するためでしょうか)したために、大変な状態になっています。シリア内戦をこの地域の問題として、深刻にとらえる必要があります。
私たちは、2005年から、国境付近の難民の医療支援を行ってきました。主にスマイルこどもクリニックの協力で医師団を派遣し、健康診断を行っては、ヨルダン政府、UNHCRと交渉して、ヨルダン国内の病院で手術等を受けさせました。約2000万円の医療支援をこの当時、難民に対して行ったのです。その経験を生かし、現在では、アルワリード、カーイムの難民キャンプなどから医療を必要とする人たちを移送して治療する活動を開始しています。
また、がんの子どもたちのことが気になります。
2008年。かつてJIM-NETはシリアにあるBASMAというNGOと交流を持っていました。シリアのNGOですが、足りない薬の調達や、イラクからがん患者を受け入れ、ホテルなどの手配を行っていました。
ローカルスタッフのイブライムも、ソーシャルワーカーとして研修を受けたことがあります。イラクでは残念ながら信頼できるNGOが、出てこないなかで、非常に勉強させていただきました。そのシリアでは、がんになっても、病院に行くこともできず、死を待つしかないという状態には心が痛みます。何とか、アルビル等でちりょいうができるような枠組みを作ることが重要です。
昨年呼びかけたシリア支援の基金もおかげさまで150万円ほど集まりましたが、その先が続きません。
場合によっては、チョコ募金の収益の一部をシリア支援にも振り分ける決断をしなければいけないと思い、正月返上で、アルビルと、ヨルダンを調査しています。
帰国したらすぐにでも新しい体制を発表できればいいなと思っていますので、ぜひ皆様、今年もよろしくお願いしたします。
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by kuroyonmaki | 2013-01-03 15:53