中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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あしたのチョコができるまで 1-放射線があしたをつくる

放射線を浴びることで「あした」がある

チョコのデザインは2月ころから始めました。
ただ、昨年のキャンペーンが終わったばかりで、これというアイデアが具体的にあるわけではなかったです。
ともかく、絵の描ける子どもを見つけなくてはいけない。
でも、一年間のブランクができてしまった。正直、震災支援で頭がいっぱいだったし、頑張ったと思う。でも力は出せなかったのかもしれない。イラクと東北を行き来して、事務局のごたごたやら、チョコのデザインやら限界を超えていたけど、そういう環境ほどいいものが作れるというのも不思議。何とか昨年のチョコ募金を無事終えて、疲れ果てたという感じ。
やっぱりそんなに人間はなんでもできないから、イラクの子どもたちのことがおろそかになってしまっていた。
絵をかいてくれるこどものこと思い浮かばないのです。
バスラや、バグダッド、アルビルにどんな子どもがいるのか、ほとんどわからなくなっていた。
ただ、放射能のことがあって、平和利用というのは、がん治療の放射線治療だけじゃないかと。それを助けてくれているのが、皮肉にも、核開発疑惑でこれから攻撃されるかもしれないイラン。イランという国は、行ったことがないからどんな国だかよくわからないけど、おかげでイラクの子どもたちの命が助かっている。
震災後も8人の子どもを、イランに連れて行くことができた。
その一人が、ヌール・アッバース。
イブラヒムが、イランから彼女のノートを持ち帰って、ここにいくつか面白い絵があった。特にひまわりの絵は、面白くて、昨年ハウラに、こういう風にかいてくれって見せた。それで出来上がったのをチョコ缶に使った。ヌールなら面白い絵がかけるんじゃないかと、バスラからアルビルにヌール・アッバース(9歳 ホジキンリンパ腫)を招集した。
彼女は、イラクで手術した。化学療法を終えて、この子は早く放射線治療をすべきだ。2011年、6月17日にイランへ連れて行った。 CTスキャン、血液検査 GAスキャン
イブラヒムが4日間一緒にいた。感染症を起こしていたが、肺に転移はない。
彼女は薬を嫌がった。注射が怖い。そして胃が弱っていて痛みを訴えた。、もうケモはいやだといった。私は約束したこれ以上ケモしない。
カラーペンシルを買ってあげて、毎日絵を描いた。プロトコール
誰が助けてくれたの?彼女は、夢が在る。彼女は先生になりたい。患者を教えたいし、患者と友達になりたい。放射能は一瞬にして人の命を奪う。広島、長崎、イラクは劣化ウランの放射能でじわじわと殺されていく子供たち。しかし、放射能のおかげで、「あした」があるこどもたちもいる。それは原発ではなくて、放射線治療だ。
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イランで放射線治療中
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ヌールちゃんの家
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半年後元気な姿を見せてくれヌールちゃん
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クモの絵が面白く、缶にデザインされている。
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by kuroyonmaki | 2012-12-05 02:07 | あしたのチョコ