中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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<   2012年 07月 ( 6 )   > この月の画像一覧

7月9日の早朝、バグダッドから迎えに来てくれたアブサイードと一緒にアルビルを出発。
無事にバグダッドに到着。その日は、砂埃が舞い上がり、視界の悪い日でした。
翌朝には、陸路で、バグダッドから500kmはなれたシリア国境に向かいます。ここには、イラク戦争で、新たに迫害を受けるようになったイラン難民やパレスチナ難民を保護していましたが、第三国定住がなかなか決まらない難民が289人残っています。tizu
UNHCRは、バグダッドなどに帰還するさいは、1000ドル(一人)1-3人の家族は2000ドル
4人以上は4000ドルの支給を行なっているそうで、さらに、帰還のための交通費を100ドル、食費250ドルを補助するとのことですが、バグダッドでそれだけもらっても食っていけず、治安も安定しないことから、帰還は進みません。(彼らはもともと、パレスチナやイラン人なので帰還という言葉は相応しくないかもしれません)
パレスチナ人や、イラン難民にとって、今のイラクでは安心して暮らせる所がないのです。
 今回のシリア騒乱で、シリアからの大量の難民が発生し、UNHCRも業務がまわせないのか、第三国定住先は決まらず、それだけではなく4月15日には、イラク政府との交渉でUNHCRが撤退してしまいました。
5月、アブサイードが難民キャンプを視察していますが、今回、佐藤が難民キャンプに入りました。
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数は減っており、既に壊されたトイレもいくつかあります。
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やはり気になっているのは医療事情で、JCFの協力で導入した検査ラボも、クリニックそのものが医者を派遣できなり機能していません。機材はほこりをかぶっていました。ここを運営していた優秀なパレスチナ人が既に第三国定住したことも大きいようです。
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この家族はお母さんがうまくしゃべれません。私たちが一番最初にワリードに来たときは、女の子はおなかの中にいました。どうしても、こういった弱い者は、自分達の状況を旨く説明できないのか、受入国も見つかりにくいようです。
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フシャームさんは、精神的な病でラマディの病院に入院していました。JIM-NETの支援で薬を手に入れる事ができました。しかし、もうここでの生活はうんざりだといって、今晩バグダッドにむかうとのことでした。
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レイラさんは、神経の病気なのか顔面の半分が動かないとのこと。先月病院に連れて行ったときは、元気そうに見えましたが、今回は、すっかり寝込んでしまっていました。
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キャンプ内を歩くとあちこちから声がかかり、「病院に連れて行ってほしい」と診断書を見せてくれます。
今まで、JIM-NETは5名の患者をラマディの病院に届け必要な治療を受けさせました。しかしながら、難民支援基金の集まりがあまりよくなく、私たちの支援には限界があります。
一人でも多くの人たちが病院に行けるようご協力をお願いします。

郵便振替口座 00540-2-94945  
口座名:日本イラク医療ネット
通信欄に 「難民支援」とお書きください .
.
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by kuroyonmaki | 2012-07-24 09:57 | 難民

ダマスカスに到着する。

ダマスカスに行き来しているタクシー乗り場で、安全かどうか聞いてみた。
ドライバーの意見は完全に二つに分かれた。「安全かだって?そんなの誰にもわかりゃしない。やめたにこしたことないさ」「ダマスカス?全然普通さ」一体何を信じたらいいのだろう。
 7月1日、僕は、朝早く、ヨルダンにあるシリア大使館に出向いた。
広報官に面会した。
「一体、シリアはどうなってしまったのでしょう。何を信じていいかわからない」
というと、DVDをわたされた。「テロリズムに対するチャリティと平和」というタイトルのドキュメンタリーだという。
そこには、脳みそがはみ出した遺体の映像や、後ろ手に縛られた兵士が、頸を切り落とされるシーンが写っている。かつてイラクでテロリストが行なった蛮行にやり方が似ている。
誰が撮影した映像だろう?
ドキュメンタリーは、ジャジーラやBBCのシリアのネガティブキャンペーンを批判している。
顔を背けたくなるような映像が続くのだが、もうすこし、大手メディアの嘘を分析してほしい。
「ダマスカスは大丈夫ですか」
「私は、家族がダマスカスにいるので、週末は家に帰っています。ダラアやホムスなどに行かなければ問題はない。」
ダマスカスに行くのなら、写真撮影等できるように、情報省にレターを書いてくれるという。
「セキュリティで協力をしてくれるのか?」
「情報省に行けば情報省の人間がアテンドする」
「そこまではどうやっていくのか?」
「ヨルダン人のタクシーでダマスカスにはいり、シリアのタクシーに乗り換えてください」
シリアのタクシーは、だいじょうぶなのか?「テロリスト」に拉致される可能性はないのか?私はどうしてもイラクの状況と重なった。
「心配しないでもいい。ダマスカスは大丈夫です」

 私は逡巡していた。
あの頸を切られる兵士の映像。これがもし体制側のやらせだとしたら。
僕は、途中で拉致されて、殺され、映像が流される。
政権側にとっては、「テロリストがむごいことをやっている」というプロパガンダにもってこいである。しかも日本人だ。しかし、アサド政権には、発信力が全くないから、何をしてもBBCやジャジーラにいいように利用されてしまう。反体制派のほうがメディア戦略には圧倒的に長けている。
だから、先ずそういう事は起こりえないだろう。
アサド政権は、従来どおり秘密警察を使って外国人を守ろうとする。怖いのはやはり「テロリスト」だ。
日本で取ったぼくのビザは7月3日できれる。
7月2日の朝、それなりの覚悟をして、タクシー乗り場に行く。
「大丈夫だ。女子どもも旅行している」といって無理やりダマスカスに向かうパレスチナ人の女性らと相乗りにさせられた。
ヨルダン人と結婚しているというシリア出身のパレスチナ女性は、夫をヨルダンに残して実家のダマスカスに帰るという。全く何事もないかのように、帰郷を心待ちにしているようだった。隣は、その姉だろうか。僕を日本人だと知ると、好奇のまなざしで、話しかけてくる。これから僕たちが地獄に向かうことなど全く想像もつかないという風な能天気ぶりで、終始なになやらおしゃべりに花を咲かせていた。
 国境を越えるとダラアに向かう道は装甲車が出て封鎖されていた。
ダマスにはいるいり口にはチェックポイントができ、車が渋滞している。脇には、荷台をつないで兵士を運んでいる耕運機が走っている。なんとも滑稽ですらあった。
ダマスカスにつき、ヨルダン人のタクシーは、市内に入れないので、シリア人タクシーに乗り換えなければいけない。ヨルダン人の運転手に、「大丈夫か」と聞くと、「私の知り合いだ。テロリストではないよ」という。多少の不安を感じはしたが、もっと心配だったのが英語が通じないこと。情報省はministry of
information なのだが、これがどうも通じない。informationならあっちだといって連れて行かれたのは、公園だった。「この公園の真中にインフォメーションセンターがあるから」
「ちょっと待ってくれ、僕が行きたいのは省庁であって、ビデオとか写真とか撮るときに許可をもらうところだ、」
というと
「ビデオ?、TVか」といって連れて行かれたのが、TV局だった。
門のところで英語ができそうなTV局のスタッフを待つ。さすがに外国人と仕事をすることもあるTV局スタッフだと情報省の場所もわかっていて、別のタクシーを拾って説明してくれたので、今度は無事についた。
 情報省では、僕が日本人だというと、日本語の担当者を連れて来てくれた。5年くらい日本に留学していたので日本語も問題ない。
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「最近、爆弾が爆発するでしょう。私もここからでたいと思っているのです」と正直に打ち明けてくれる。早速、町にでてみる。
一週間前に、爆弾テロがあった現場に行ってみる。
旧市街の入り口のところで、人通りの多いところだ。車が爆発して二十台ほどが炎上したらしい。けが人は3名だった。道路にはへこんだあとがある。爆風で窓ガラスが割れてしまったお店の主人に話を聞く。
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「こういうのは人間のやることじゃない。政府のやらせかもしれない。国連の監視団にテロリストがいることを見せようとしたのかもしれない。あるいは、本当のテロリストがやったのかもしれない。」
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カメラを向けたらそういう政府批判ともとられかねないことを平気でしゃべってくれたので、びっくりした。
このような爆弾テロに関しては、日本の専門家も、シリア政府やらせ説を支持している人も多い。
何人かに話を聞いたが、治安の悪化と、電気の不足、観光客の不足で生活が苦しくなって来ていることの不満は多くの人が述べていた。
スーク・ファミディーエからウマイヤドモスクに行く。アイスクリーム屋にはいつもと代わらず長蛇の列。モスクに観光に来る人びと。外国人はほとんどいない。人々は、日常生活を営み、表面上は緊張感はまったくなっかた。お土産屋は、僕を見かけると、「買っていかないか?」としつこい。売り上げが少なく、そうとう危機感を感じているようだ。
通訳に、「何か、以前と違うダマスカスを見たいのだが」というが、アサド大統領の写真もほとんど見られない。
シリアの国旗もそれほど多くはなく、あまりアサド政権は支持されていないのかとも思えた。
軍や、検問の様子は、確かに今までと変わっているので、そういう写真は撮れないのかと聞いたが、
「軍の許可が要ります。時間がかかる」という。では、僕の住んでいたカファル・スーセに行きたいといったが、
「あそこの地域は、別の許可がいるんです」という。
なんだかめんどくさくなったので、「もう今日は終わりにしましょう」といってホテルまで送ってもらった。
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by kuroyonmaki | 2012-07-15 12:11 | 難民

ダマスへ行こう

シリアは一体どうなっているのか。



僕がヨルダン滞在中に聞いた話は、アサド政権による拷問。ヨルダンに逃げてきた難民たちはほとんどが、ホムスやハマ、ダラアである。
彼らは、シリア当局に捕まり、拷問や、暴力を受けたと証言する。実際に、TVでは、兵士達が写したと言う拷問の映像が流れている。つかまった市民は、裸にされて、殴られ、蹴られる。鼻血が大量に流れて、目を覆いたくなる映像だ。イギリスのTV番組では、専門家と呼ばれる人々を集め、軍服などを分析して、映像の信憑性を証明していた。僕は、ハーフェズ・アサドの時代に、(青年海外協力隊として)シリアの工業省で働いていた事がある。アサド政権が、ここまでむごい暴力を行なうことの意味が理解できないでいたが、このTV番組をみて、自分がシリアのために働いていた事が情けなくなったし、怒りをおぼえたのだ。しかし、このTVを見ても疑問がいくつかあった。
シリアは、もともと規制の多い国なのに、ネットでこんなに簡単に映像が出回っている。拷問シーンを撮影した兵士は、どの様な処分をうけるのかと考えたら、そういう映像を撮ろうとは思わないはずだ。シリアでは、軍服は誰でも買う事ができる。このTV番組さえも疑わしく思えてきた。
なぜ、アサド政権がそこまで市民に暴力を振るうのかという問いに、恐怖を与えてデモを鎮圧するためだ、という人がいる。しかし、暴力映像が流れて、国際社会で不利な立場に立つことを思えば、デモが続くほうがよっぽど、アサド政権にとってもいいだろう。
一体、シリアは、どうなってしまったのか、悩んだ挙句それをこの目で見とどめたいと思い、ダマスカス行きを決意した。

【報道があぶない】
在シリア日本大使の国枝昌樹氏の「シリア」アサド政権の40年史という本を買って飛行機の中で読んでいたのだが、アメリカをはじめとする西側諸国や、サウジやカタールといった湾岸諸国がシリアたたきを活性化させており、メディアを操作している。アルジャジーラは完全に偏向報道をし、出所がはっきりしない映像を流してアサド政権を批判。多くの記者たちはその様な社の姿勢に辟易し辞めていった。BBCも、アサド政権の残忍性を訴えるのに、イラク戦争時の遺体の写真を流したという。ジャーナリズムが政治に屈しているのだ。国枝氏は、大使時代に、シリア国内をくまなく歩き回ったそうだ。アサド政権支持ともとられかねない文章であるが、シリアで暮らした僕らにとっては、理解できる。


【虐殺の犯人は誰だ?】
5月25日から26日にかけて,シリア北西部ホムス県ホウラ市において市民が虐殺される事案が発生。26日に現地を視察した国連シリア監視団によれば,子供34人を含む85人の死亡が確認された。また,同監視団の報告書によれば,迫撃砲などの重火器による砲撃,至近距離による銃撃や酷い身体的虐待があったことが確認されている。
この事件に関して、アメリカをはじめとする国際社会は、アサド政権の仕業として非難した。しかし、アサド政権が故意に子ども達を虐殺して一体何の徳があるのだろうかとかんがえてしまう。いくつかの証言から、殺された人たちのほとんどが、アサド大統領の宗派のアラウィ派であった事が判明し、反政府武装勢力の犯行である可能性が高い事がわかってきたが、日本政府は、「このような悲劇が生じるに至った責任の少なくとも一端は,アナン国連・アラブ連盟共同特使の提案である居住区内及びその周辺における部隊の展開の即時停止,重火器の使用停止,軍隊の撤退開始を未だ履行していないシリア政府にあることは明らか」とし、犯人は特定せずとも、市民を守れなかったシリア政府に対して非難している。
しかし、そういう非難は、シリア国民が行なうことであって、外国の政府がそのようなことを言えるのだろうか?911のテロで、自国民を守れなかったアメリカに対して、非難した国はあっただろうか?
ネットに流れている映像を見てみよう。
アルジャジーラやCNNがボカシを入れて使った映像は、活動家が提供とある。
子どもたちは、至近距離からのどをかききられ恐怖で叫びながら死んでいった。脳みそが飛び出しているこどももいる。そして、男が子どもの遺体を乱暴に持ち上げてはカメラに見せている。死後硬直もしていないことから、この映像は、25日の夜に取られたものだと思われる。死体を持ち上げている男は一体何者だ。

シリア政府が設けた調査委員会のスレイマン委員長は5月31日、ダマスカスで記者会見し、殺害は「武装集団」の仕業だったとする中間報告を発表した。一方アメリカは、ライス米国連大使が調査結果は「あからさまなウソだ」と非難し、政府系民兵組織「シャビハ」が実行した疑いを指摘した国連の見解を支持する考えを示した。
アサド大統領は、6月3日、議会で演説した
「たとえ怪物であったとしてもあんなことはできない」「我々は外国からの戦争に直面している」と。
おそらく、アサド政権は、デモに参加した人間や、参加しそうな年代の人々を逮捕し、殴ったり、タバコを押し付けたりしているだろう。同時に、アサド政権を消滅させるべく、恐ろしくみせようと罠が仕組まれている。ホウラで殺された子ども達は、全くそういった仕組まれた罠の犠牲者であり、犯人を許す事はできない。また、このような事件が二度とおきないようにシリア政府に期待する。

http://www.youtube.com/watch?v=TC_B7seKVR4 ジャジーラ
http://www.youtube.com/watch?v=-gWFIIFyoMs&feature=related 
活動家の映像
http://www.youtube.com/watch?v=jffUNQw8Fl8&bpctr=1342127988&skipcontrinter=1
田中宇の国際ニュース http://tanakanews.com/120613syria.htm
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by kuroyonmaki | 2012-07-13 07:09 | 難民

6月30日、世界難民の日にちなんで、ヨルダン在住の外国人が中心となって呼びかけたロックコンサートの模様です。アラビア語のロックもなかなかクールです。
合計で3000JD=34万円ほどが集まりました。
JIM-NETも40JD(約5000円)寄付しました。
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by kuroyonmaki | 2012-07-07 18:42 | 難民
シリア難民支援のカンパおねがいします!【拡散希望】
ヨルダンにできたシリア人のための病院
 シリア難民たちはヨルダンでどのような医療サービスを受けているのか。
ヨルダンで彼らは医療保険に入っているわけではないので、病院に行った場合は、自分達でお金を払わなければいけない。そこで、いくつかの慈善団体がヨルダンの病院と話をつけて、治療費を負担している。ア-クラ病院は、2階のフロアーをシリア難民のために提供することになった。アメリカのシリア人コミュニティがお金を出すという。
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7月2日にオープンして3日で50名の患者がきた。まだ、部屋にはほとんど何もない状態で、病院の施設を借りている。ここで働くのはシリア人のドクターで、本人も、ホムスから逃げてきたという。
「私は、ホムス出身です。ダマスカスの病院で働いていましたが、ホムスで衝突が起きると、ホムスの救急病院の手伝いに行っていました。一年前、治療した患者の妻から電話がありました。この患者は、銃で撃たれたので治療をしていました。一ヵ月後に、赤ちゃんのミルクが欲しいと患者の妻から電話があった。車でミルクを届けようとしたら、2台の車に止められた。6人位私服の警官が出てきて拘束された。多分はめられたのだと思います。3日間刑務所に入れられた。殴られて、タバコの火をつけられました。
「どうして、テロリストの命を救うようなことをするのか」と。2m×3mの部屋に7名くらいが入れられた。それで、ヨルダンに逃げてきたのです。」

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怖くて病院にいけない患者

入院している患者に話を聞いた。
ダラーから2週間前に来た男性(47歳)は、甲状腺の手術を受けたあとで、声が出なかったが、一生懸命搾り出すように惨状を訴えていた。筆談のほうがいいのではないかと差し出した紙には、「291」と数字を書いてくれた。あまり読み書きは得意ではないらしい。
数字の意味を聞くと、「刑務所の番号です。一年前に刑務所に入れられた。ダラアの町に兵隊が入ってきて、ドアを蹴破り、テレビを壊した。片っぱしから、男性を捕まえて、目隠しをされて、トラックの荷台に押し込めた。その日は、100人が連れて行かれた。刑務所では、3日間は何も食べさせてもらえなかった。毎日殴られた。2ヵ月後釈放されました。私は甲状腺障害を持っていましたが、怖くて病院にはいけませんでした。」
乳がんの女性はレントゲンをもって、シリア人医師に見てもらっていた。
「ヨルダンに来たばかりでどこの病院に行けばいいのかもわからない。ヨルダンの病院だとちょっと見てもらうだけでも診察料をとられてしまうので、助かります」
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シリア人の病院は、秘密警察の情報収集活動に使われている。ダラアやホムスでは、既往症の患者も病院に行ったら捕まってしまうと思っている人が多い。また、ダラア、ホムス出身ということだけで反政府勢力にされてしまう。
ヨルダンに逃げてきた難民の多くは、ヨルダンの病院もシリア当局とつながっているのではないかと恐れている人もいる。
 そこで、いくつかの病院には、ダラアやホムスから逃げてきた医者やボランティアがシリア人専用の受付相談窓口を開設していて、ヨルダンの医師につないでいる。
「今まで担当していた患者さんが来る。我々を見て安心するようだ。また、症状もわかっているので、カルテがなくてもスムーズにヨルダン人医師に引き継げる」(シリア救済委員会の医師)

治療費や薬代の負担
しかし、治療費は、ヨルダンの保険に入っているわけではないので、自己負担になる。相談窓口では、慈善団体が集めたお金を使って、患者に代わって支払っているそうだが、限界がある。
アークラ病院は、現在8名のシリアから逃げてきた医師がいる。前述の医者を除いては、ヨルダン政府の許可がでていないので、治療行為はできない。患者の相談に乗ってヨルダン人の医者につなぐ。しかし、許可が出ると、シリア人医師が、半ばボランティアで診察、治療できるので、コストが抑えられる。今は20ベッドを病院から使わせてもらっているが、さらに20が増える予定だ。シリア人医師によると、医薬品を集める必要があり、心臓の様子を見る簡易エコーなどの機材もこれからそろえていく予定だという。

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JIM-NETでは、シリア難民支援のお金を集めています。
アークラ病院が必要とする機材や医薬品購入にご協力ください。

JIM-NETの「難民支援基金」に
御支援をお願いします。
郵便振替口座 00540-2-94945  
口座名:日本イラク医療ネット
通信欄に 「難民支援」とお書きください .
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by kuroyonmaki | 2012-07-07 16:11 | 難民

ユニクロが、リサイクルした衣服をCSRの一環として難民キャンプに届けています。そこで、今回UNHCRにはいだにはいっていただきシリア難民のために古着を頂きました。
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ユニクロ

ヨルダンには、現在シリアから11万人の難民が来ています。多くは、ホムスやハマ、ダラアといった地域です。しかし、ヨルダンには難民キャンプがなく、多くは、マフラックやアンマンといった都市で安いアパートを借りて暮らしています。ビザを持たずに国境まで来たシリア人は、ラムサというところにある収容所に送られ、ヨルダン人の身元保証人がいれば、入国を許されます。物資の配給も前回は、一軒一軒まわって食料を配りました。ヨルダン人がボランティアで手伝ってくれますが、そろそろみんな疲れてきたようです。今回は衣類を100家族に届けました。前回同様、ジャバルナーセルの町内会に協力をしていただきました。
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古着といってもサンプル品とのことで、新品同様でした。皆さん喜んでくれました。難民のニーズを聞いてみますと、やはり生活していくお金がないこと、家賃で手一杯で、家具がなく、洗濯機や冷蔵庫が欲しいという声も聞かれました。難民キャンプや、日本の仮設住宅のようにまとまっていれば支援もしやすいのですが、都市に入り込んでいる難民の支援は、なかなか大変です。町内会ベースでは、限界もあり、支援を旨くコーディネートするローカルNGOが重要な役目を果たしています。現在JIM-NETでは、ヨルダン在留邦人や旅行者の協力をお願いして、一時帰国者の方に少しずつ支援物資を日本から運んでもらうことを考えています。たとえば、子ども達は、文房具などが必要ですが、たくさん日本で集めても、輸送費がかかってしまうことを考えたら、現地で買ったほうがいいということになってしまいます。しかし、一方で善意のリサイクルというのも大切にしたいと思います。私が石巻の避難所で支援活動をしていた時に、被災者の方が、「本当に多くの方にお世話になった。毛布とかもいらなくなるから、アフリカとかどっかで使ってもらえないかしら。今度は私たちがそういう活動したいわ」とおっしゃっていたのを思い出しました。そのためには、旨いシステムを作らなければいけないのです。システムができれば、皆さんにリサイクル品の提供を呼びかけるかもしれませんのでその際は、ご協力をお願いします。
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JIM-NETは「難民支援基金」を立ち上げました。
御支援をお願いします。
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by kuroyonmaki | 2012-07-07 04:37 | 難民