中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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2009年 10月 17日 ( 1 )

悲しいお知らせです。
先ほど、バスラのイブラヒムから電話がありサブリーンがなくなったとのことでした。
一昨日も夜中にイブラヒムが電話して来ました。
サブリーンが危篤状態で、酸素吸入をしているとのこと。
「私は、死にます。でもうれしいです。なぜなら、私の絵でチョコレートのパッケージを作ってくれていると聞いたからです。イラクの子どもたちを助けてください。」
彼女は、自分が生きて絵を描いたことで、多くの募金が集まり、イラクの子どもたちが助かることに誇りを持っているのです。
 実は、バスラに行くことを考えていました。
北海道の団体から薬をバスラに送ってほしいといわれており、DHLとかいろいろ調べていたのですが、手持ちした方が早いのです。それで、ビザが取れるかどうか、イブラヒムに聞いた所、
「何を言っているんだ、バスラは、今危なくてしょうがない。君が死んだら、イラクの子どもたちへの支援はどうなるんだ!」といわれました。
 サブリーンは、2005年から絵を描いてくれていて、彼女の絵が面白かったので、絶対、チョコレートのパッケージにしたいというひらめきがありました。それで、始めたのが限りなき義理の愛大作戦でした。
だから、彼女なしでは、ここまでこれなかったし、JIM-NETも大きくはならなかった。
そんな大切な、友人が入院しても、お見舞いにもいけない、死んでも葬儀に出ることもできないのです。これが今のイラク。こんなになってしまったのは、国際社会の責任です。
それが、やっぱり口惜しいですね。
彼女が、がんになったのは、アメリカの使った劣化ウラン弾だと彼女は信じていました。
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今日彼女の遺体は、家に運ばれて、明日には、ナジャフに埋葬されるそうです。
僕は、彼女に洋服を買ってあげたことがあります。彼女は勝負服じゃないけど、この服を着ていることで、日本の友達が自分と一緒にいてくれるような気がするんだとサブリーンは言っていたそうです。
 僕が5年ぶりに今年の5月、バスラを訪問したときには、サブリーンは、わざわざこの服を着て会いに来てくれました。僕はとてもうれしかったし、彼女が目の前で、生きていることを実感して、感動しました。
母は、その服を遺品として僕にくれるそうです。

彼女の遺志を受け継いで、頑張らなければいけないけど、ちょっとしんどいですね。
サブリーン、ありがとう。
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by kuroyonmaki | 2009-10-17 05:22 | サブリーン