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中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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人身売買から子どもたちを守る

子ども権利センターの宇野さんに案内してもらい、HCC(Hearth care center for Children)というカンボジアの団体を訪問しました。
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2004年にできたセンターは日本大使館の支援だそうです。
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センターの所長さん VENはもともと弁護士だったそうです。
子どもたちが戸籍登録をすることで受けられる権利を説明したポスター。
子どもたちが自分たちの権利を理解することは自分たちを守る大切なことです。
このセンターは、家庭内暴力や、児童労働、売春などから保護された子どもや、問題がありそうな子どもが、公立の学校に行けるように支援するのと、職業訓練をおこない、村のお店や、テーラーなどに研修に出して、社会に適応できるようにします。
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この日は先生がいないので、子どもたちが自分たちで学級を行っていました。
センターには現在58人の女の子が寝泊りしています。
タイの国境にもセンターがあるそうですが、そちらはタイに出稼ぎに行って強制送還にあった女性が収容されています。

カンボジアは人身売買の中継地になっている。内戦後の混乱時には、周りの国から売られてきた子どもをさらに売りさばくビジネスが栄えた。売春なども、PKOなどで外国人がたくさん入り始めたころには、タイやベトナムからの娼婦がながれてきたが、カンボジアの中でもそういう産業に子どもたちが取り込まれていく。アメリカ政府もカンボジアの人身売買を非難していることもあり、カンボジア政府も本腰を上げて、取締りを行っているそうです。先日もそういうビジネスを行っているグループが飛行場でつかまったそうですが、日本人も入っていたとか。
カンボジアの家庭内暴力についても説明してもらいました。
「カンボジアは狭いところにたくさんすんでいるから、ストレスがたまりやすい。また女性は殴られてあたりまえという風潮もある。暴力を受けても、それが法律に違反するものだという認識がないこと。経済的な理由でけんかになることも多いです。この2週間でも6人保護されてきました。17歳くらいの女の子ですが毎日暴力を受けていました。最初はお寺などに避難してきます。」バンさんは、「農村の方が貧しく、子どもも多いのです。食料もたくさん必要になりますから子どもを外に働かしに行く。他の人からの助言にも耳をかさないのでだまされることも多いのです。彼らの考え方も、明日のことしか考えない。そのために子どもを売ってしまうのです。」
「地域の村長や警察などの行政関係者への権利教育に力を入れています。」
私たちに何ができますか?
「活動の資金面はありがたいですが、子どもの権利を学べるような本があればほしいですね。子どもたちが使える本もあればいいです。運動設備があればいいんですが、ボールとかは壊れてしまうのでそういったものや、」運動ができる道具が助かります。ここの子どもは外で遊んだりするのが好きなので。
それから、ここは電気が停電することも多いので、発電機がほしいです。それから、2段ベッドもあればもっと多くの子どもを引き取ることができるのです。」

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トレーナーの方。
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ここのセンターでは生地も自分たちで織ります。
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すてきなバッグを作っていました。お!中にはかえるが!!
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by kuroyonmaki | 2008-11-08 13:22