あしたのチョコができるまで 10 -こどもたちの未来へ―
2013年 02月 03日
治療中のアヤ
貧しくて、病院に通うお金も十分ではなかった。まとめて薬をもらってきて家で点滴をしていたという。
お母さんは、「アヤはよく誕生日の絵をかきました。家は貧しかったので、たいそうなパーティをしてあげられなかったったから」彼女の描くパーティはとってもゴージャスだった。
アヤが最後にかいた絵は、息子の絵だったが、赤ちゃんの息子には似てなくて、少年だった。バイバイ・マキと書いてあったので、一瞬息子ではなく、僕の肖像画かなとも思ったが、まぎれもなく、息子のロンパース。
少年は、鋭い目をして、自転車にこれからのろうと構えている。「あした」を感じる絵だ。
チョコのデザインが終わって、チョコ募金の季節がやってきた。
クリスマス。北海道に避難した息子の写真が送られてきた。
アヤが、2年前に描いてくれた絵にそっくりになっている。
アヤちゃんの遺言。息子は何を感じてくれただろうか。
by kuroyonmaki
| 2013-02-03 04:11
| あしたのチョコ