中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30

アブサイードが見たアルワリードキャンプの小さな人道危機

先ず、5月18日、朝の7時に、アルワリードから入院していたハリッドさんと付き添いのアザッドをひろいバグダッドを出発しました。
シリア国境が目前に迫ったアルワリードキャンプに到着したのは10時ごろです。まずハリッドさんを家族に無事に送り届けました。妻をはじめ家族はとても喜んでいました。
病院の診断では、脳血栓ではなく、精神的なストレスからくる歩行困難とのこと。JIM-NETは、彼の数か月分の薬を約2万円支援しました。
b0041661_20283482.jpg
バグダッドで入院中のハリッドさんと
b0041661_2031827.jpg
キャンプで家族と再会したところ。

 現在、難民の数ですが、バグダッドから避難しているパレスチナ難民が約90人ほど。イラン系クルド難民が160人、アフワーズ(イランのアラブ人難民)が10人くらいで300人もいません。キャンプに入る前には、警官が「どうしてキャンプに来たのか」といったいくつかのセキュリティ上の質問を受けました。私は、かつてUNとイスラミックリリーフが使っていたコンテナに行ってみましたが、誰もおらず、近くのテントには、女性がいすに坐って、なにやら助けを求めていましたが、障害があり旨くしゃべれないようでした。夫が出てきて、「食べ物も、水もないのです。シャワーも浴びる事ができません。」
彼らは、実際とっても汚かったのです。テントの中を見せてもらいましたが、ひどい状況で、暑くてとても汚いのです。
b0041661_2033481.jpg

水道が使えるのは2日に一回。しかも一時間だけとのこと。
 別の人にも聞いてみました。アフワーズ(イラン南部のアラブ人)の人で、彼は、生活はもともかく、警察の態度を心配していました。「5人のキャンプにいたソマリア、リビヤ、スーダン人らが、突然警察に連れて行かれ、10日になりますが戻ってきません。私たちもバグダッドに連れて行かれるのではないかと恐れています」
 水に関しては2日に一時間だけ国境のタンクにつながっているパイプから流してもらっているようです。電気は全く来ていませんでした。彼らは、氷の塊を買ってきて、飲み水につかっているようで、これはとても危険だと思いました。キャンプにはお店がひとつありとても高くキャンプの人たちがものを買ったりするのは大変ですし、警察の許可がないとキャンプの外にはでられないのです。以前は、彼らは、国境の入国管理局で掃除などの仕事についていましたが、今ではそれもカットされてしまいました。国境で野菜を運んでいるトラックなどを捕まえて、分けてもらったりして食いつないでいるとのことです。

かつて私たちが支援したクリニックは、閉鎖され誰もいません。緊急時の注射をする医者も看護師もいないのです。私たちが支援した機材はそのまま中にあるようです。
A・サイード@アルワリード
皆様からのご支援を受け付けています。
郵便振替口座 00540-2-94945  口座名:日本イラク医療ネット 「難民支援」とお書きください .
[PR]
by kuroyonmaki | 2012-05-19 20:36