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中東を拠点に国際協力の分野で活動する佐藤真紀のオフィシャル・ブログ コメントはkuroyonmaki@yahoo.co.jpまで


by kuroyonmaki
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人は一体何を信じるのだろう

 自衛隊が撤退していったという話は、以前書いた。
JIM-NETの石巻の現場に話した。「自衛隊は、市が要請を出さないから撤退してていったんです!住民は、そういうふうに自衛隊から聞いたといてましたよ。市は、とんでもない」
「私は、自衛隊から直接聞きましたよ。市が要請しないって」
現場はそう信じていた。
もちろん僕も自衛隊に何度か電話したら、同じことをいっていたのを知っている。
僕は、市にも何度か電話した。市の職員は
「何を言っているんです。市は要請を出し続けていますよ。自衛隊は、そんなことを言っているんですか?」
と怒っていた。
どう考えても、市は自衛隊の応援が欲しい。だから要請を出さないはずはない。
一方、自衛隊はと言えば、上から本来業務に戻れという圧力がかけられている。官邸が撤退と言えば、ニーズがあろうがなかろうが去っていく。
だから、僕は、市は要請を出し続けたが、国が、自衛隊を、日米訓練などの本来業務に戻したかったから戻したというのが正しいと思う。つまり、自衛隊が嘘を付いている。(というか、末端の隊員は知らないんだろう。市が要請を出しているかどうかなんて)あるいは、市に大して、「公式にこれ以上要請は出さないように」というような大きな圧力をかけたのかもしれない。

 でも、市民は、自衛隊の言説を信じ、市を批難する。
市の職員は、板挟みになり、余りにもかわいそうである。
by kuroyonmaki | 2011-06-24 01:08